注文作品のSTEP By STEP

最近はライブスケッチの作品ばかりを載せていたので
たまにはギフト注文の作品もアップしようと思います。

まずはスケッチから。

今回のお客様はしっかりと全身のポーズで頂いていたので
ポージングに迷うことはなく、その恰好を如何に
オシャレに、バランス良く、無駄なくまとめるかに重点を置きました。

自宅でもカフェでも現場の空き時間にでも、
このスケッチの作業で使うのは鉛筆1本のみなので
割とどこでも出来ることがいいですね。


次に本描きの用紙へとトレースの作業。

先程のスケッチをコピーして若干サイズを調整しました。
スケッチのときには表現できなかった
線の強弱を意識しながら、集中を切らさないように
慎重にラインを引いていきます。


そして、カラーリング。

基本的に手書きのときはコピックマーカーで着彩します。
先に描いた主線と参考の写真を基に
違和感のないよう、つじつまの合うよう意識して
配色と塗る場所を選定していきます。

顔が終わったら、後は髪の毛と服装です。

今回のスーツはチャコールグレーにストライプの柄でしたが
写真の写り方なのか、青みがあったので、
まず青でがっつり塗りました。


その後にグレーのトーンで抑えたら、
とっても自然なスーツらしい色ができました。


最後にストライプのラインを白の色鉛筆で塗って完成。
革靴の光沢感も大事ですが、資料に囚われすぎず
イラストとして成立させることに重きを置いています。


そして、完成です。

いつもより体を大きく描いたことで
スーツの描きこみや全体のシルエットに着目しやすくなり
よりクールな印象が生まれたのではないかと思います。
また、モデルのスタイルの良さも同時にアピールできました

今回も所々発見があり描いていて楽しかったです。



このお客様は、
以前に名刺用の絵を描いたお客様のお知り合いだそうで
その名刺がきっかけで今回のご注文となりました。
お客様同士の繋がりから結びついたことを大変嬉しく思います。

改めてご注文ありがとうございました。