2011年4月20日水曜日

sakusaku...

前回に引き続き、製作中の絵の経過を紹介します。
ステップバイステップでお送りします。
結構ちゃんと忘れずに工程ごとに撮影しました。

せっかくなのでしっかりしたレポートになっています。


まず、土台となる下地塗りの工程です。
大きな刷毛(ハケ)で大胆に塗り重ねていきます。


メディウムと呼ばれる、用は地塗り剤で画肌の質感を出していきます。
今回使用したのは「ホルベインのジェッソLL」というもの。
元のキャンバスよりも画肌をザラザラにさせて、
刷毛のランダムなタッチで画面に動きをつけました。
また、ドライな画肌が絵具の載りを良くする効果もありました。


下地のメディウムが乾いたところで今度は下地の色の工程です。
紺色を全面的に塗ります。使っているのはアクリル絵の具です。
黒と緑を混ぜて紺色よりも藍色っぽい感じを目指しました。
この感じでも味があってちょっと好きです。


一度塗りはムラだらけなのでもう一度塗り重ねます。


二度塗ってかなりムラがなくなりました。
まだ触っちゃだめぇー、という感じですね。


完璧にムラをなくすつもりはないので塗り重ねはここまで。
この段階も品があって結構好きでした。
和を感じさせるいい藍色ですね。
これで地の色は完成です。


そして、次に一番大変だった下描きの写しの工程です。
下地が紺色なので鉛筆では写りません。
色々考えた末に定着の浅いパステルの白を用紙の裏面に塗って
下書きを上からなぞるという手を編み出しました。
これは想像通りに大変な根気のいる作業でした。


次に写した下描きのラインを金色で塗っていきます。
もう一度同じラインをなぞるわけですが
これは地の作業ではないのでさほど苦ではありませんでした。


もうコツコツとひたすら塗るしかありません。
こんなにも幾何学模様をよく描いたなぁと自分で感心しました。


ここまで実は絵の内容についてほとんど触れていませんが
次回の完成の時にいよいよその全貌を公開しますね。

今のところは予定通りに出来ていますので、
しっかり作画工程のプランニングをしておいて
本当に良かったなぁとつくづく思います。

最後の人物の塗りを台無しにしない様に気を付けます。

0 件のコメント: